成層圏の「ブルー」

シアトルの夏の空は、成層圏の「ブルー」。雲ひとつない快晴になることも多く、この時期にこの街にやってくる人は、誰もがシアトルと恋に落ちる。


日本で20年近くバリバリと事業を展開後、2010年にアメリカに移住。主人の仕事の関係で、そこか果てしないと思えるような数の引っ越しを経験し、シアトル対岸のベインブリッジに私が落ち着いたのは、2012年の終わりだった。


その頃移住後も遠隔操作と称して、悪あがきのようにしがみついていた経営していた会社を、日本のパートナーに譲った。すべてをリセット。人も、仕事も、人生も。そこで気づいた当たり前のことが、「空はこんなに青かったのか!」ということだった。


しかし、私は仕事をすることが好きなので、うっかりすると夢中で走ってしまうクセがある。そのため性懲りもなく、新しい人生を島で、そしてシアトルでもう一度創り上げるために、いろいろともがいた数年間をつい最近まで過ごしていた。日本で培った経験のおつりで、素晴らしいプロジェクトにも関わることができ、プロデュースした本のいくつかはベストセラーにもなった。嬉しいこともたくさんあった。でも「あれ?」、「どうして?」ということもいっぱい起こった。避けようがなかったこと、思いがけなかったこと、いろんな人の様々な思惑……。


そして今、頭上の成層圏の「ブルー」を眺めている。どこまでも澄んだ青。こんな美しい青空の下で、人は当たり前のことを、すぐに忘れる。


私はまた、足を止めた。



Go Tiny!

大切なものが、すべて「半径5メートル以内」にあると気づくと、人生はもっと素敵になる

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