おとうと

弟がこの世を不在にしてから、今日で5年が経った。足早に人生を終えてしまったが、いまだに彼の人生の知らなかった一面を、彼の友人たちから聞かされて思わぬ発見をすることもあったりして、そんなことがある度に人生とは不思議なものだと思わずにはいられない。


人生は長いとか、短いとかではないとかいう人もいるが、やっぱり35年というのはあまりに短かった。そして、やはり年老いた母を残して逝ってしまったことは、親不孝としか言いようがない。息子のお墓に手をあわせる母をみるたびに、あるいは息子の思い出を寂しそうに語る母の顔をみるたびに、「親不孝者!」と心の中で小さく叫ぶ自分がいる。


彼の死から、様々なことを学んだ。人生は儚く、そして尊い。明日が来る約束など、誰の人生にとってもないのだろう。私は「雑」には生きられなくなった。


大切に今を生きようと思えばこそ、自分に関わる様々なご縁もなおさら大事にするようになった。しかし現実的にみるとここ数年は、キレイごとでは済まされない、人の世の「様々」を目の当たりにすることも多かった。


なぜ人は、自分の都合ばかりを優先してしまうのか

なぜ人は、自分を守るという名目で、人を責めてしまうのか

なぜ人は、一方的に自分が信じたいことだけを「真実」と思ってしまうのか

なぜ人は、身勝手なウソで実際にあったことを歪めてしまうのか


生きている以上、多くの「なぜ」は消えることはないかもしれない。けれど、その「なぜ」さえも、人生が終わってしまったら、経験することはできなくなる。そう考えたら、色々悩みが多かったこの数年が、愛おしいものに変わった。


裏表なく、正直に生きよう。

この世で体験できるすべての事柄に感謝して。

常に正しい選択をしよう。

旅が終わるとき、心のそこからよき人生だったと思えるように。


そして今、目の前にいる大切な人たちを抱きしめよう。

それが出来る時間など、つかの間のことなのだから。


Love Always

Go Tiny!

大切なものが、すべて「半径5メートル以内」にあると気づくと、人生はもっと素敵になる

0コメント

  • 1000 / 1000